九谷雅彩・谷敷正人の世界 美しい日本の私九谷雅彩・谷敷正人の世界
美しい日本の私

幼い頃から絵を描くことが好きだった。
画家を志し、高校時代はデッサンを習った。
川端康成作品に初めて出会ったのは、そんな十七歳の時であった。 源氏物語  聞香炉(光源氏)

「千羽鶴」を読んだのもその頃で、まだ焼物を始める前であったが、
作中の志野茶碗の描写は、今日に至るまで強く印象に残っている。

いま私は、作陶の大きなテーマのひとつとして「源氏物語」に取り組み続けている。
川端が翻訳を志しながら果たせなかった世界的至宝。
日本人の美意識が凝集された世界である。

日本の伝統や文化、そして四季折々に美しい風景。
「源氏物語」に描かれ、しかし次第に失われつつある美を
川端もまた自らの手による表現で世に残そうとしたのかもしれない。

私は、川端の「美しい日本の私」という言葉に照らされ、
九谷焼を通して「日本の美」を追求し続けている。
康成筆字

九谷雅彩「雅人窯」 谷敷 正人

製作風景 台皿(ホトトギス)

陶歴・活動歴陶歴・活動歴

昭和 30年 石川県小松市に生まれる
50年 文化勲章陶芸家 二代浅蔵五十吉先生に師事(10年後独立)
55年 「日展」初入選(以後17回入選、日展会友)
59年 石川県立九谷焼技術研修所 実務者コース卒業
62年 松屋銀座店で初個展
平成 4年 裏千家教授 伊勢宗純先生に師事
5年 宝生流能楽師 藪 俊彦先生との親交が始まる
14年 石川県庁議会庁舎エントランスホール 陶板制作
22年 「日本伝統工芸展」初入選
23年 川端康成学会 会員となる
24年 能美市美術展 審査委員
25年 武腰潤先生主宰の「潤青舎」設立に参加、同人となる
川端康成・東山魁夷コレクション展の図録に「アバンギャルドと陶器」を執筆
執筆原稿閲覧できます 「潤青舎展」JR大阪三越伊勢丹
26年 北陸新幹線開業記念の陶板制作
能美市美術展審査委員
「日本工芸会」正会員に推挙される
「潤青舎展」大丸京都店
「潤青舎三人展」JR大阪三越伊勢丹
27年 川端康成文学館 開館30周年記念
「川端康成が惹かれた京都・源氏物語の世界」展(谷敷正人 作陶展)を
茨木市立川端康成文学館で開催
「潤青舎展」天満屋福山店
「潤青舎展」福屋八丁掘本店
29年 個展 京急百貨店
個展 伊勢丹新宿店
30年 九谷上絵協同組合 理事長に就任
「潤青舎展」銀座和光ホール
令和 元年 「陶美展」初入選
3年 第44回伝統九谷焼工芸展
保存会会長賞「色絵金銀彩椿紋長角鉢」 扁壷 香炉(牡丹)

受賞13回 作品買い上げ寄贈5点
東京、大阪、金沢などで個展多数
石川県能美市泉台町 九谷陶芸村にて、作陶活動中
日本工芸会正会員
川端康成学会会員

作品紹介作品紹介

インスタ作品随時公開中

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日本工芸会正会員 川端康成学会会員 谷敷 正人
〒923-1111 石川県能美市泉台町南121 九谷陶芸村

製作風景